夜勤は月6〜8回。1人で16〜20人の患者を看るため、一睡も仮眠できない時もある。運良く30分程度の休憩がとれる時間ができると、診察台の上や病室の空きベッドで患者の隣で寝る。病院には脳外科病棟があるが、満床になると外科病棟に送られる。脳梗塞の患者に詳しい看護師がいないため、意識のない患者が運ばれると先輩でもパニックを起こして対応できない。薬のオーダーひとつにしても、専門科が違えば見たこともないものばかり。常にミスを犯さないかという危険と隣り合わせでの仕事となった。引き継ぎもなしに先輩から患者を急に任されることもある。「ヒヤリーハット」の経験も多かった。点滴の落ちるスピードを細かくチェックしないといけない患者の様子を見ることができず、早く落ちすぎて「胸が苦しい」とナースコールが鳴って初めて気づいた。内科で看るはずの患者が外科的手術を受けたため外科病棟にくると、東になった内科の薬がバサつと置かれているだけだった。何の説明もなく、投薬ミスを起こしてしまった。学校で習い目指した「良い看護」を学ぶこともなく、仕事への疑問を感じていった。
[参考]
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